岐阜の老舗せんべい店「田中屋せんべい総本家」から、管理人の大好きな「キャラメル煎餅 まつほ」をご紹介します。
看板商品の「みそ入大垣せんべい」をアレンジして作った、和洋折衷のスイーツ煎餅。
バレンタイン限定「チョコキャラメル煎餅 むらさめの」や、定番「みそ入大垣せんべい」もあわせて購入してみました。
味の感想・カロリー・賞味期限・販売店舗などを詳しくまとめています。
「田中屋せんべい総本家」について
「田中屋せんべい総本家」は、岐阜県大垣市に本店を構える老舗せんべい店。
安政6年(1859年)創業と歴史は古く、160年以上にわたり、伝統の手焼き製法にこだわったせんべい作りを続けています。
そんな「田中屋せんべい」の看板商品といえば、岐阜県産の小麦粉に自家製麹味噌、白ごまなどを合わせて焼いた「みそ入大垣せんべい」。
そして最近では、みそ入大垣せんべいにキャラメルペーストを塗った「キャラメル煎餅 まつほ」も新たな人気商品となっています。
「キャラメル煎餅 まつほ」とは
その「キャラメル煎餅 まつほ」が、実は私の大好物なのです。
百貨店で行われた「本和菓衆」の催事販売で初めて出会ったのですが、パリッと堅い食感と芳醇なキャラメルの風味にノックアウトされ、すっかりファンになってしまいました。
「キャラメル煎餅 まつほ」を食べてみた感想
このご時世でしばらく催事へ行けていなかったので、久しぶりに通販で購入しました♪
5枚入り(税込1,350円)は、松の形の窓が付いたおしゃれな箱に入っています。
松が描かれた個包装の袋も、スタイリッシュで素敵。
「来ぬ人を まつほの浦の 夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」
百人一首にもなっている藤原定家の歌から「まつほ」と名付けられたんだとか。
その作り方はというと…
「みそ入大垣せんべい」にキャラメルペーストを塗って、ゲランドの粗塩をひとふり、その上から粉糖をふってオーブンでキャラメリゼ…と、非常に手間がかかっています。
「ゲランドの塩=藻塩」「キャラメル=身もこがれ」あたりが、歌にリンクしますね。
表面のキャラメル部分はツヤツヤ。側面にはちょっぴり粉糖のお化粧が残っています。
ベースとなる「みそ入大垣せんべい」が”日本一かたい煎餅”と言われているだけあり、パリッとした堅さが特徴。この歯ごたえがたまりません。
はじめに濃厚なキャラメルの風味が広がり、噛むほどにお味噌や白ごまの味わいも感じられる、和洋折衷のおせんべいです。
キャラメル部分はしっかり甘いのですが、味噌と粗塩の塩気であっさりいただけてしまう不思議。
ついつい2枚目に手を伸ばしてしまいます。
お煎餅といえど、食べごたえはスイーツ寄りなので、コーヒーや紅茶にあわせてじっくりいただくのがおすすめです。
改めて味わってみて「これは死ぬ前に食べたいものTOP10に入るな」と思いました。
ほかでは手に入らない、唯一無二のおいしさ。
私が死にかけたらどうか「まつほ」をプレゼントしてください(笑)
冬季限定「チョコキャラメル煎餅 むらさめの」
バレンタイン・ホワイトデー期間限定で出ている「チョコキャラメル煎餅 むらさめの」も、あわせて購入してみました。
バレンタイン商品は以前「まつほ ショコラ」として販売されていたのですが、表面のチョコレート部分がねっちりした食感にリニューアルされ「むらさめの」として新登場したようです。
「むらさめの つゆもまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ」
こちらも百人一首にある寂蓮法師の歌になぞらえ「むらさめの」と命名されています。
チョコレートキャラメルを「みそ入大垣せんべい」に塗ってオーブンで2度焼き。美味しさを一番引き立たせる焼き加減は…ミディアムレア。
秋のにわか雨後の少し湿り気を含んだねっとり濃密な空気に
半生キャラメルのしっとり感を重ね合わせた菓銘です。
なるほど、歌の「つゆもまだひぬ」の部分が、ミディアムレアの焼き加減にかかっているわけですね。
中身はトッピング違いの3枚入り。
「フランボワーズ・オレンジピール・カカオニブ」の3種類です。
いつもなら撮影のために全部開封するんだけど…
もったいなくて1枚だけ開けました。じっくり味わいたいんだもの。
表面は「まつほ」よりも濃い、チョコレート色。
ドライフランボワーズの赤が映えますねぇ。
こんなに美しい煎餅がかつてあっただろうか。
お煎餅はちゃんと堅いのに、チョコキャラメル部分はしっとり柔らか。
口の中でとろけてカカオの風味が広がります。
やはり後から、味噌の塩気が効いてきますね。
残りの2枚も後日、おいしさを噛み締めながらいただきました。
個人的にはチョコレートとの相性抜群な「オレンジピール」が一番好きです。
期間限定といわず、いつでも食べたい…。
来年も販売されることを願っています!
定番「みそ入大垣せんべい」
今回初めて「みそ入大垣せんべい」も買ってみました。
(まつほ大好きとか言いながら、その元になってるお煎餅を今まで食べてなくてごめんなさい…)
ギフトにも最適な、6枚入りの箱。値段は税込1,080円です。
描かれたマークは、1枚ずつ手焼きする「煎餅型」でしょうか。
個包装のパッケージは、お店のロゴ入りで和の雰囲気です。
「まつほ」「むらさめの」はオーブンで二度焼きするために平らでしたが、こちらは瓦のように少し反っているんですね。
さらに表面には絵柄が。松や稲穂など、いくつか種類がありました。
お味はいわゆる瓦煎餅に似ていますが、卵が入らない分しっかりとした堅さ。
「小麦・味噌・胡麻」それぞれの素材の風味を感じられる、素朴なテイストです。
味噌が主張しすぎてないのがいいなぁ。
噛めば噛むほど、胡麻の香ばしさが引き立ちますね。
「まつほ」はコーヒーや紅茶が合うのに対し、こちらは日本茶とも相性が良く、飽きのこない味わいです。
日本一かたい煎餅?
今回は定番の「厚焼き」を買いましたが、煎餅を焼いた直後に折りたたんだ「二ッ折」や「四ッ折」も販売されています。
折るほどに堅さが増すため、四ッ折は「日本一かたい煎餅」と言われてるんだとか。
歯の悪い人には向かないけど、健康な人ならあごが鍛えられて良さそう!
オンライン限定でさらに上の「八ッ折」も見つけました。
せっかくなら次回は「八ッ折」にチャレンジしてみたいですね。
田中屋せんべいはどこで買える?(店舗・通販)
田中屋せんべい総本家は、岐阜県大垣市内に2店舗の直営店を構えています。
そのほか岐阜県内の高島屋やキヨスクなど、7ヶ所に販売店あり。
県外でも、百貨店の銘菓コーナー、期間限定の催事販売などで取り扱っています。
▼詳しくは公式サイトの店舗案内をご確認ください。
銘菓コーナーだと「みそ入大垣せんべい」は必ず置いていますが「まつほ」やその他の商品はお店によるかもしれません。
すべての商品から選びたいなら、通販が確実です。
▼田中屋せんべい総本家 公式オンラインショップ
カロリーは?
今回紹介したお煎餅のカロリーは、それぞれ以下の通りです。(100gあたり)
- みそ入大垣せんべい:393kcal
- まつほ :423kcal
- むらさめの:414kcal
100gあたりのカロリーだと、どれもあまり変わりませんね。
1枚の重さは「みそ入<まつほ<むらさめの」の順なので、重い方が高カロリーになります。
賞味期限は?
それぞれの賞味期限は以下の通り。
- みそ入大垣せんべい:製造日より90日
- まつほ :製造日より60日
- むらさめの:製造日より45日
やはりシンプルな「みそ入大垣せんべい」が一番日保ちがします。
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