全身麻酔での副鼻腔炎手術入院記。
「副鼻腔炎手術 入院記① 〜手術前日〜」の続きです。
入院レポ 2日目(手術当日)
朝6時、ほとんど寝れなかったけどなんとか起きる。
OS-1を7時までに飲み切るのだ。あら、昨日よりおいしく感じるわ。
手術は朝8:55スタート。手術時間は5時間を予定。
豪華3本立て(前記事を参照)のため、鼻の手術にしてはかなり長いらしい。
渡された手術着に着替え、看護師さんの説明を聞きながら手術時間を待つ。
手術着はスナップボタンで外せるワンピースタイプで、上半身は下着を付けてはいけない。
全身麻酔は基本手術時に全裸になるので、すぐに脱がせられるようになっているのだ。
今回、下はパンツと病衣のズボンを履いていてOKだった。(まぁ手術中に脱がされるんだけど)
長時間の手術なので術中に尿管を入れます。なので術後はオムツになります。1日分契約しときますね〜。と言われる。
オムツか〜、前回の手術以来久々だなぁ。知ってたからそこまで驚かないけども。
ちなみに、過去に全身麻酔で右手の手術を受けたときは、術前は以下のようなわりとハードめな準備が必要だった。
- 前日夜から飲食禁止(晩ごはんなし)
- 当日は手術着にT字帯(ふんどしみたいなやつ)のみ
- 右肩から指先までの毛を剃られる
- 朝浣腸をされる(しばらくトイレに行けないから)
それと比べると今回はゆるいな〜と思った。浣腸されないし。←ここ重要
副鼻腔の手術は内視鏡使用のため、術後わりとすぐ動けるおかげで準備がラクなんだと思う。
手のときはメスで切るやつだったから、当日はもちろん、翌日昼までベッド固定だった。
さてさて、時間になり、看護師さんに付き添われて手術室へ向かう。(ベッドで運ばれるんではなく、自分で歩いていく)
手術台に自分で横になり、名前と生年月日の確認。
心電図を付けられ、点滴から麻酔薬を入れられる。
自分の心音が「ピッ、ピッ…」と聞こえるので、ビビリな私は脈が早くなってしまった。
もうすぐ主治医の先生が来ますよ〜、と言われるが…
その前に一瞬で意識が飛んだ。(麻酔すごい
次に目が醒めると、大部屋のベッドにいた。
看護師さんに話しかけられ、意識の確認。気持ち悪いとかないですか?と聞かれる。(麻酔から醒めると吐き気がする人が多いんだって)
人工呼吸器が取り外され、酸素マスクにチェンジ。
家族の人に連絡していいよ、とスマホを取ってくれた。
とりあえずTwitterへ「ただいまぁ」と書き込む。まずやることがTwitterとは、我ながらツイ廃である。
なんとか意識はあるが、身体が重くてめっちゃ眠い。
友人にもLINEをして「まだ麻酔きいてる?」と聞かれ「麻酔はたぶん抜けてる」と答えたが、今思えばまだ全然麻酔効いてたわ。誤字ってたし。
酔っ払いが「酔ってる?」って聞かれて「酔ってない!」って答えるやつみたい。後で見返したらちょっと面白かった。
術後は鼻の中にパンパンにガーゼが詰められ、両鼻の穴に綿球を入れられている。
しばらくは出血が続くので、この綿球を自分で取り替えなければいけない。
最初は30分間隔くらいで、わりと頻繁に取り替えないと血が滴ってくるのだ。
喉にも血が溜まるので、飲み込まずにティッシュに吐き出して捨てるように指示される。
これまた術後すぐはかなりの頻度で血を吐き出していた。もちろんだんだん頻度は減っていくのでご安心を。
指示書には「術後3時間はベッドから起き上がるな」と書かれていたが、それより少し早く声がかかって、歩けそうならトイレ行けるから尿管抜いてあげるよ。と言われる。
正直かなりボーっとしてたが、いつまでもオムツスタイルは嫌なので「もう行けます!!」と早々に抜いてもらった。
その後、ためしに動いてみると鼻から血がボタボタ落ちたので、諦めて1時間ほど寝た。少し落ち着いて起きたら、フラフラながらもトイレに行けた。
しかし点滴・胸の心電図・指先の酸素飽和度の器具も付けたままなのでほんとに動きづらい。
人生初、点滴を引きずりながら歩くというやつをやったわ。これ、面倒だね。
その後もとにかく眠くて、でも鼻が完全に遮断されているので口呼吸しかできなくて、うまく眠れずフワフワした時間を過ごした。
完全に頭が冴えてきたのは、19時くらい。
肝心の鼻の痛みはあまりひどくなく「鼻に水が入ってツーンとする」くらいのレベルだったので一安心。
ただ、ここにきて点滴の針が詰まってしまい、別の場所へ刺し変えることになった。
なかなかいい静脈が見つからず、若い看護師さんが右往左往する。6ヶ所刺されたけど全然ヒットしなかった。
痛すぎて頭の中でマツケンサンバを流す。
とにかく痛い時にはマツケンサンバを脳内再生すれば、少し心が落ち着くのだ。
これはぜひ試してほしいライフハック。
結局、手術前日に2回目で成功させた看護師さんに交代し、苦戦しつつもなんと1発で静脈を掘り当てた。なんだ、この人が点滴のプロだったのか。
▼点滴に苦しんだ記録を残したかった、の図
しかし皮膚の奥の方の静脈を連れてきてるっぽく、刺したところがかなり痛い。
加えて口呼吸で寝苦しい。眠りに落ちた瞬間、息苦しくなって起きてしまうのだ。
この日もほとんど眠れず、明け方の数時間だけ少しウトウトした程度だった。
うーん、やはり術後はしんどいね。
そうそう、夜9時過ぎてから、主治医の先生が様子を見に来てくれた。
朝イチから手術してこんな遅くまで働いてるのか…ありがたい、そしてお疲れさまです…。
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