伊勢崎市にある焼きまんじゅうの老舗「忠治茶屋」で、焼きまんじゅうを買って食べてみました。
定番のあん無し、あま〜いあん入り、あなたはどっちがお好き?
群馬名物「焼きまんじゅう」とは
私の地元、群馬を代表するご当地グルメといえば「焼きまんじゅう」。
簡単にいうと「まんじゅうを串に刺し、甘い味噌だれを塗って焼いたもの」です。
ただ、この”まんじゅう”がちょっと変わっていまして。
小麦粉と麹を混ぜて発酵させ蒸した、いわゆる「酒まんじゅう」の製法で作られるのですが、”まんじゅう”といいつつあんこが入っていないものが基本なのです。
フカフカしていて、お菓子よりもパンに近い食感かなと。
群馬県民の間ではソウルフードとして昔から親しまれ、焼き立てを買ってきておやつに食べる家庭が多いですね。
しかしながら、他県の人に食べさせるとどうも微妙な反応のよう。
「マズくはないけど、思ってたんと違う」「1回でいいかな」みたいな意見がよく聞かれます。
”まんじゅう”なのにあんこが入ってない!というのが一番の敗因かもしれません。まぁ、まんじゅうって聞くとあんこ入りだって思うよね、ふつう。
焼きまんじゅうを買いに忠治茶屋へ
地元を離れてはや20年…久々に焼きまんじゅうが食べたくなり、群馬まで買いに行ってみました。
向かったのは伊勢崎市の「忠治茶屋」さん。
今住んでいる埼玉から近いのと、焼きまんじゅう業界ではかなりの老舗&人気店ということでここに決めました。
そういえば焼きまんじゅうって、気づいたら家にあるみたいな食べ物で、どこで買ってきてたか知らないんだよなぁ。(たぶん近所の小さなお店で買ってたと思う)
いわゆる人気店へ買いに行くのはこれが初めてでした。
「平日の午前中だし余裕やろ」と思いきや、店前にはみっちり車が。
田舎のお店の駐車場って、線が引いてあるわけでもなくテキトーに停めるから、混んでると一苦労なんですわ。
「ここは人気のパティスリーか!?」と思うほど、ひっきりなしに出入りする車…
群馬県民、焼きまんじゅう大好きじゃん。
主張の強い看板も独特のオーラを放っています。
店内に少しあるイートイン席は満席で、さらに焼き上がりまで20分ほどかかるとのこと。
焼き立てをお店で食べて帰ろうと企んでいたのですが、甘かった。
テイクアウト購入に切り替え、渡された呼び出しベルを持って車で待ちます。
お店前に誰も並んでないのに駐車場がいっぱいなの、どうしてだろうと思ったら、皆さん車内で受け取り待ちだったんですね。
車社会グンマならではの、合理的なスタイルです。
そうそう、店舗のお隣には、酒蔵に似た造りの建物がありました。
こちらでまんじゅうを作っているようです。
言われたとおり20分ほど待って、焼き立てをGET!
焼けた味噌だれの、香ばしい匂いがたまりません。
本当はその場でかぶりつきたかったのですが…
車の中で食べると味噌だれがこぼれて大変そうなので、家に帰るまでぐっと我慢しました。
忠治茶屋の焼きまんじゅうを実食!
こちらが大事に持ち帰った焼きまんじゅう。
テイクアウトだと、串は抜かれて渡されます。(グンマーは焼きまんじゅうを箸で食べるので、串はどのみち不要なのです)
大きなプラ容器の中に2段に積まれ、下の方には味噌だれの海が。
こちらのお店はたれをたっぷりかけてくれるんですね。こんなにたっぷりなのは初めて見ました。
奥の4個1串がノーマル焼きまんじゅう。手前の3個1串なのが、あん入り焼きまんじゅうです。
「あれ?焼きまんじゅうはあんこ入ってないんじゃないの?」
そんなツッコミが聞こえてきた気がします。
実は…いつの頃からか「あん入り焼きまんじゅう」なるものが爆誕していたんですよ。少なくとも私が子供の頃はなかった気がするんですが。
「まんじゅうなのにあんこ入ってない!」という他県民のクレームに負けたのか、はたまた一部で昔から作られていたのか。そのあたりは定かではありません。(調べてみたけど分からなかった)
本来なら焼き立てのぬくもりがあるうちに食べるのがベストですが、持ち帰りで冷めてしまったため、レンジで温めてからいただきました。
焼きまんじゅう(ノーマル)
まずはあん無し、通常の焼きまんじゅうから。
まんじゅう4個はぴったりとくっついており、内側はこのようにスポンジ状になっています。
ふかふかで少しもっちりした生地に、甘じょっぱい味噌だれが染み込んだ素朴な味わい。
味噌だれは味噌に黒蜜や水飴を合わせて作るんだそうで、塩気と甘味が絶妙なバランスです。
甘いだけじゃないから、たくさん食べられちゃうんですよね。
「激ウマ!」って程じゃないけどじんわりおいしいのが、焼きまんじゅうの良さなのです。
あん入り焼きまんじゅう
お次はあん入りの焼きまんじゅう。
こちらは「酒まんじゅう」としてそのまま売られているものを串にさして焼いています。
1個がかなり大きく、1串に3個でも大ボリューム。
断面はこんな感じです。あんはこしあんですよ〜。
「あんこの入った焼きまんじゅうなんて邪道よ。」そう思いながらも口に入れると。
………あれ?こっちのほうがウマいな???
こしあんのパンチのある甘さに、味噌だれの甘じょっぱさが追い打ちをかけ、脳が痺れるような濃厚なお味。
これは「激ウマ!」と言っても過言ではないのでは。
もしかして…焼きまんじゅうに足りないものは、あんこだった…!?
このままでは元祖焼きまんじゅうの立場がないので、フォローしておきますと。
あん入り焼きまんじゅうは1個で満足。1串だと甘さに飽きます。
その点ノーマル焼きまんじゅうは、1串余裕、2串でもイケちゃうかも。
飽きずにお腹いっぱい食べられて、食べれば食べるほどにのめりこんでいく、そんな不思議な力があるのです。
お茶請けにはあん入り、空腹を満たす軽食にはあん無し、という具合に使い分けるのもいいと思います。
忠治茶屋の焼きまんじゅう、値段は?
忠治茶屋の焼きまんじゅう、お値段はノーマルが1本135円、あん入りが1本230円でした。(2023年3月時点)
ボリュームや手間のわりに、激安すぎる。ちゃんと利益が出ているのか心配になるレベルです。
群馬県民がたくさん買って支えてるから、大丈夫なんでしょうかね。
焼きまんじゅうの賞味期限
買ってきた焼きまんじゅうは、温かいうちに食べるのが基本!
冷めると生地の水分が抜けて、固くなってしまうからです。
とはいえどうしても残ってしまった場合、冷蔵庫で保管すれば翌日いっぱいくらいは大丈夫です。
お店で賞味期限が設定されているわけではないですが、あえて言うなら「購入日を含め2日」くらいでしょうか。
冷たい焼きまんじゅうはおいしくないので、ラップをかけて電子レンジで温めましょう。
加熱時間はあん無しなら1串30秒くらい。レンジは水分が抜けやすいので、加熱しすぎは厳禁です。カチカチになっちゃいます。
…焼きまんじゅうって、なかなかデリケートな食べ物ですね。
自宅で焼く「お土産用焼きまんじゅう」
忠治茶屋では、自宅で焼いて仕上げる真空パックの焼きまんじゅうも販売されています。(店頭・通販)
遠方の方はそちらを購入するのもいいかもしれません。
お店では直火焼きだけど、フライパン調理でもそれなりに仕上がるようですよ。
▼家庭での焼き方動画も公開されていました。
店舗情報
店名 | 忠治茶屋(ちゅうじちゃや) |
住所 | 群馬県伊勢崎市上蓮町657 |
電話番号 | 0270-32-8500 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 火曜 |
席数 | 12席ほど |
駐車場 | あり(10台ほど) |
備考 | PayPay使えました |
公式サイト | https://yakimanju.jp/ |
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